分析時空論のスヽメ:四次元主義vs三次元主義

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今回お勉強してきたのは時間と空間の哲学

まさに形而上学の超王道。時間、空間、世界、その中で生きる我々とはどのような存在者なのか、考える。哲学勉強したてのころからずっと興味のあった分野です。

普段はこういうゴリゴリの形而上学ではなく分析美学が専門なのですが、芸術を考える上でも「時間」や「空間」は無視できない。とりわけ本稿で主題的に扱う「通時的同一性」の問題は、芸術の存在論芸術の定義においても、重要なヒントを与えてくれる。

 

入門的な内容です。

ということで、以下目次。

  • 現代時空論小史 
    • そもそも何が問題なのか:「変化のパズル」
  • 永久主義と現在主義
    • 永久主義
    • 現在主義
  • 四次元主義:時間的部分を認める
    • 四次元主義への批判
  • 三次元主義:時間相対的な性質
    • 三次元主義への批判
  • 簡単なまとめ
  • コメント:
    • 非中間サイズの時空論
    • 「存在しないものはどこに存在するのか」
    • 未名のオブジェクト
  •  参考文献

 

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Vaporwave A to Z:蒸気波仮想世界地図―――Vaporwaveサブジャンルまとめ

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夏休みの自由研究、第2弾!

Vaporwaveのサブジャンルについてまとめました

このジャンルの分岐はちょっと常軌(蒸気)を逸していて、なかなか手に負えないのが実情。

 

ジャンル分けについてはこちらを参考にしています。(以下GAM

また、Vaporwaveのヴィジュアルイメージによるカテゴライズは、こちらを参照。(以下ER)

 

和訳はともにショコラ (@chocolat___)さんのサイトで読めます。

 

視覚的な要素と聴覚的な要素は、Vaporwaveにとってともに欠かせないもの。

ここでは、〇〇という(聴覚的)ジャンルに付随しがちな△△というヴィジュアルイメージ、みたいなカテゴライズも試みてみたい。

 

 

 

本記事は約1年前にNAVERまとめで書いた「蒸気波歴史大百科全書」を更新するものであり、Vaporwaveを体系的に学びたい人のための地図たらんとする試みである。

ミニマルなリスト化を心がけたため、細かい歴史的事実、とりわけレーベルごとの役割みたいな話は割愛した。これは歴史大百科全書ではなく、世界地図なのだ。

ミニマルといっても、アホみたいに長いので注意だ。

 

 

さっそく行きましょう。

 

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「Vaporwave主要リリース」カタログ化計画:近年の動向まとめ

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夏ですね!

みなさん、Vaporwave聞いてますか!?!?!?

さて、今日の話題はVaporwave

意外にもオバケウェブ初のVaporwave記事。

今回はVaporwaveのカタログを作ろうという企画。

はじめに重要なことですが、研究用の資料なので今はまだ公開できません。最後まで読んでもExcelファイル自体は手に入らないので悪しからず。

作成過程に興味ない人は、中盤以降から読んだほうが面白いかも。

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