2024-01-01から1年間の記事一覧

「行為」は美学にとって真っ当な主題と言えるのか

7月27日土曜日に大妻女子大学で、「美と行為」をテーマにした公開ワークショップに登壇します。 6月はじめの勉強会で、「美的行為論の論文を書いている」と森さんにお話したところ、5人も登壇者が集まり、難波さんにおしゃれポスターを用意していただき、あ…

美しいものに感動する義務?

美的に良いアイテム(優美な絵画、壮大な自然風景、etc.)に、「感動すべきだ!」と言うことはよくあるが、そこには本当に義務と呼べるようなものがあるのだろうか。 サウサンプトン大学のダニエル・ホワイティング[Daniel Whiting]は、美的理由をめぐってよ…

ベーシックな規範的概念はどれか:価値、理由、適合性

メタ倫理学というのは、どう生きればよいのかをめぐる規範倫理学に対し、そこに出てくる「良い[good]」や「べき[ought]」はそもそもなんなのかを考える分野である。私の専門は美学だが、美学は広義の価値論の一種であり、とくに最近はメタ倫理学方面の知見を…

博士課程を終えました、カナダに行きます🎓🇨🇦

2024年3月21日の学位記授与式を経て、はれて博士(学術)となりました。満28歳なので、30までに博士号を取るという人生の目標のひとつが達成されたことになります。未達成の人生の目標には、海外移住、大きくて優しい犬を飼うなどが含まれます。 とくに、昨…

美しいもの、もっと美しいもの

美的理由についての前置き 快楽主義 エンゲージメント理論 共同体主義理論 ネットワーク理論 ✂ コメント 参照文献 美的価値についての議論は引き続きたいへん盛り上がっているが、次の事実は意外なほどに無視されている。すなわち、美しさや優美さは比較・ラ…