明けましておめでとうございます、羊年2015年。
ぼんやりしてたら雪が降ってきました、粒がでかい。
今年の抱負がまだ決まっていません、どうしよう。
さて、昨日集計したら2014年は合計で約70本(TSUTAYA:37,映画館:13,その他:20)映画を観てました。大学生って暇なんですね。
後半あまり見れなかった時期もあったけど、その中から特に面白かった物を選んでみました!レリゴーは観てませんごめんなさい
*ランキング形式ではない!
*名作を中心に借りて見たので、ベタなもの多し。あしからず。
- フルメタル・ジャケット(1987)
- 2001年宇宙の旅(1968)
- 気狂いピエロ(1965)
- スター・ウォーズシリーズ(1977~)
- 愛・アマチュア(1994)
- スカーフェイス(1983)
- 鬼が来た!(2000)
- 6才のボクが、大人になるまで。(2014)
- ショートターム(2013)
- インターステラー(2014)
旧作
フルメタル・ジャケット(1987)
スタンリー・キューブリック監督の戦争映画。受験後まっさきにDVDをポチった作品です。
キューブリック映画といえばそれまで『時計じかけのオレンジ(1971)』しか見たことがなく「小説のほうが面白いなぁ…」なんて思っていたし、戦争映画自体あまり縁がないものだと思ってましたが…
見どころはなんといってもハートマン軍曹を演じるR・リー・アーメイ。ガチ軍人さんです。演技指導に来てみたら迫力がハンパなかったので元の役者さんを降板させて自分で演じちゃった、というエピソードはあまりにも有名。
前半後半に分かれていて、どちらも単品で楽しめる作品ではないかと。
戦争映画、という枠を超えて色んな人に見て欲しい傑作です。ホント、戦争は地獄だぜ!
2001年宇宙の旅(1968)
スタンリー・キューブリック作品からもう一つ。言わずと知れた映画界の大傑作。宇宙の旅です。
フルメタル・ジャケットに感動して「とりあえずキューブリックの代表作を全部見よう!」と思い立って鑑賞。
これは…なんだ?
延々と流れる意味不明な映像、え?猿?
話が進むに連れさらに減っていくセリフ、なにがなんだかよくわからないサスペンス。
極めつけに(当時)最新の手法を用いた10分に渡るスターゲート突入シーン
これがサイケデリックか。
正直、初見では意味がわからなかったです。「これ、早送りで観てもいいんでね?」となんど思ったことか…。
でも日が経つにつれ、なんだか頭から離れなくなってることに気づく。
約半年後にもう一度観ました。相変わらずほとんど意味が分かりませんでしたが、やがて
なるほど、意味が分かればいいってもんでもないのか、映画って。
と言う風に考え始めました。
娯楽ではなく芸術としての映画を意識させてくれた、という意味で忘れられない作品です。
気狂いピエロ(1965)
フランスの鬼才、ジャン=リュック・ゴダール監督の代表作にして、ヌーヴェルヴァーグの金字塔的作品。
「フランス映画観てたらモテるんじゃね?」という最高に純な動機でとりあえずゴダールを見始めました。
こうかは いまひとつの ようだ。
可愛い女の子が出てくる映画って最高だな〜なんて思いながら次に見たのが気狂いピエロ。
突然踊りだす、突然歌い出す、突然人が死ぬ。
ストーリーを追ってたらきりがない。後で知りましたが、この演出ほとんど即興なんですね。
演じている人たちも何が何だか分かってなかったとか。
これは一つの絵画なんだ!という意識を持って見ると、とても素敵な映画でした。
色、色、色!次から次へと原色が降り注ぐような作品。
そして海。
夏に見て欲しい映画。
スター・ウォーズシリーズ(1977~)
映画好きなら観なくてはならない作品。そういえばまだ観てなかったと、急いでTSUTAYAへ。
観たか観てないかが生活のレベルで影響する、っていうのは言い過ぎではないと思う。
まさに語るまでもないド名作ですが、一つだけ言っておくとすれば、
ストーリーは123456ですが、制作は456123の順だってこと。
「え?常識じゃね?」って思うのなら、是非まだ観てないお友達に教えてあげてください。
僕みたいにエピソード4で映像技術の急激な落下にショックを受ける人を減らしましょう。
(もちろん、ストーリー順に観るってのもありっちゃありです)
邦題は『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』になりましたね。予想ではフォースの”目覚め”かと…。
6で綺麗に終わったし、正直どうなんだろ〜とか文句言ってますが結局見に行くと思います。
愛・アマチュア(1994)
有名ドコロばっかかよ!ってところでちょっと知名度を下げて、
ファン待望のDVD発売に合わせて新宿K’s cinemaで特集されているのをチラシで知り、気になっていました。
展開は思いっきりゴダール。
突然理不尽な行動にでる人々。
でも筋は割りとつかみやすくて、シュールな中にも笑いがあって見やすい作品です。
ニューヨーク、という街を舞台として存分に活かしているところに拘りを感じます。
とても好きな監督さんです。
スカーフェイス(1983)
アルパチーノ演じる難民の青年が麻薬王に成り上がるまでの半生を描いた作品。
すぐにキレて人を殺すわ、自身も麻薬でフワフワになるわで、ろくでもない主人公ですが、彼にも家族があって、苦悩したり怒ったりする様がいちいち共感できてしまうんです。
ところどころグロいですが、是非。
鬼が来た!(2000)
大学で中国映画に関する授業を受けていて、その一環で観た作品。
ぶっちゃけ抗日映画です、右寄りの皆さんごめんなさい。
だからと言って観ないのはあまりにも勿体無い映画。
2000年のカンヌ国際映画祭にて審査員特別グランプリを受賞したのに、中国国内の検閲を無視したとの理由で国内では上映禁止、販売禁止なんていう処分をうけました。
こういう作品がちゃんと評価される時代が来ればと願って止みません。
新作
6才のボクが、大人になるまで。(2014)
ここからは去年日本国内で公開した新作を3本。
まずはこれ。去年観た映画のなかで一番おもしろかったです。本当に。
6歳の男の子が大学に入学するまでの12年間を本当に12年間かけて撮った、ということで話題になった作品。166分という長丁場を感じさせない傑作です。お父さんイイやつすぎ。
それにしても上映箇所少なすぎだよ!
ショートターム(2013)
ウェブマガジンのけてぃっくさんで知って、ワクワクしながら見に行きました。
満足度99%というところを全面に押し出した広告や、Filmarksをつかった話題作りにはすごく気合を感じました。何よりポスターが最高。
一言で言えばヒューマンドラマ。でも押し付けがましい感動じゃなくて、ふんわりとしていてチクッと来るような爽やかな感動を誘う。旦那さんイイやつすぎ。
一時間半ちょいでしっかりまとまっているところも好印象。大好きな映画です。
インターステラー(2014)
ダークナイトもインセプションも、ありきたりなアクション映画を超えて哲学してる映画で、大好きな監督さんの一人です。そんな彼の新作のテーマは宇宙。2001年宇宙の旅っぽいなぁ、と思ってましたが、みてみたら思いっきり旅してました。
アルマゲドン的な宇宙×ヒューマンドラマみたいな大作志向の作品かと思ってたし、前半は明らかにそんな感じのストーリーでしたが、
後半からジェットコースターのごとき展開。宇宙とは、命とは?と考えさせられるようなラストはまさに圧巻。
DVD化もされるでしょうから、本当に観てください。おすすめです。
以上、2014年度の面白かった映画たちでした!
見たい見たいと言って見そこねた映画もたくさんあったので、今年は頑張ります。
いい年になりますように。
Pictures from wikipedia.