雑記

モンロー・ビアズリー「美的観点」(1970)を翻訳しました

モンロー・ビアズリーの「美的観点」という論文を翻訳しました。最新号のフィルカル6(2)に載っています。論文の中身や背景については訳者解説も付けているので、そちらをどうぞ。 20世紀分析美学の礎を築いた巨人を三人挙げるとすれば、ビアズリー、シブリー…

哲学者は認知科学の論文を読むか?|描写の哲学の場合

描写の哲学はかなり学際的な分野だ。異なるバックグラウンドを持つ研究者たちが、画像という同一の主題を、さまざまなアプローチで扱っている。 2021年6月26日㈯に、松永さん(@zmzizm)主催の「描写の哲学研究会」があり、今年度は「描写の哲学と認知科学」が…

「映画を倍速で見ることのなにがわるいのか」ROUND2

noteに「映画を倍速で見ることのなにがわるいのか」という記事を載せたら地味に伸びたうえ、森さん、松永さん、ネットユーザーの皆さんからそれぞれコメントを頂いたので、いくつか応答しておく。 1.「人それぞれ論法」「たとえ論法」はやめましょう noteで…

現代アートはわびしいか?|ジャン・ボードリヤール「芸術の陰謀」

芸術終焉論について調べているついでに、ジャン・ボードリヤール「芸術の陰謀」を読み返した。 「芸術の陰謀」は1996年にパリの日刊紙『リベラシオン』に掲載された短い論考であり、後期ボードリヤールの有名な論考のひとつだ。原書の編集者注記によれば、「…

発表「不気味な写真の美学」:若手哲学研究者フォーラム後記

先日、はじめての学会発表をしてきました。 国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催された「哲学若手研究者フォーラム」の2日目(7月14日)。朝11:00からの発表です。 題目は「不気味な写真の美学」ということで、写真が喚起する「不気味さ(uncan…

2019年上半期のK-POPをレビュー【女性グループ】

2019年上半期にリリースされたK-POP楽曲のうち、よく聞いたものをレビューしてみました。ランキング形式でも評価形式でもないので、いまいちマイベスト感はない。また、網羅的に聞いているわけではないので、「上半期まとめ」とも言えない、微妙な温度感の記…

写真、表象、美学

研究メモ的な雑記です。 写真とはなにか。(こういった傲慢な問いを堂々と立てられるので、哲学はいいなぁ。) 写真というメディアの登場が美術史、哲学史に与えたインパクトは大きく、古今東西おおくの論者が写真について書いている。 早い話、修論はちょっ…