レジュメ|ベンス・ナナイ「マクロとミクロ:アンドレアス・グルスキーの美学」

f:id:psy22thou5:20190721181755p:plain

アントワープ大学の売れっ子ブンセキ哲学者といえば、ベンス・ナナイ(Bence Nanay)。ホストっぽい見た目とは裏腹に、知覚・心の哲学から、美学、存在論倫理学まで、あちこちの分野で活躍する秀才です。

Nanay, Bence (2012). The Macro and the Micro. Journal of Aesthetics and Art Criticism 70 (1):91-100.

そんなナナイによるアンドレアス・グルスキー(Andreas Gursky)論。

 

グルスキーといえば、デカい+幾何学的+超高画質な作品で有名な写真家。いまでは、ドイツのみならず世界を代表するアーティストの一人です。

グルスキーの美学を解剖しつつ、それを描写の哲学における「二重性(twofoldness)」の議論に接続した一本。Journal of Aesthetics and Art Criticismの70巻1号「写真メディア特集」に収録されたものです。

  • 0.イントロダクション
  • 1.マクロな構造
  • 2.ミクロな構造
  • 3.マクロとミクロの関係
  • 3.二重性(twofoldness)
  • ✂ コメント
続きを読む

発表「不気味な写真の美学」:若手哲学研究者フォーラム後記

f:id:psy22thou5:20190717175257p:plain

先日、はじめての学会発表をしてきました。

国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催された「哲学若手研究者フォーラム」の2日目(7月14日)。朝11:00からの発表です。

題目は「不気味な写真の美学」ということで、写真が喚起する「不気味さ(uncanny)」の情動について論じました。

せっかくなので、発表の概略や当日の所感などを、記事にまとめます。

 

また、発表で使用したハンドアウトとスライドのPDFは、researchmapにて公開しています。そちらもぜひご覧ください。

 

  • 1.「不気味な写真の美学」:内容概略
  • 2.発表形式:ハンドアウト、スライド、トーク
  • 3.発表所感:資料配布、話し方、質疑
  • 4.今後の展望というもの
続きを読む

2019年上半期のK-POPをレビュー【女性グループ】

2019年上半期にリリースされたK-POP楽曲のうち、よく聞いたものをレビューしてみました。ランキング形式でも評価形式でもないので、いまいちマイベスト感はない。また、網羅的に聞いているわけではないので、「上半期まとめ」とも言えない、微妙な温度感の記事となりました。タイトル通り、ヨジャドル(ガールズ・グループ)のみです。

今年もなかなか良いリリースが多く、楽しくK-POPしてます。ここ数年のK-POPは、もはや「韓流ブーム」などという一過性の流行りではなく、本当に面白いことになっているので、皆さんも是非チェックくださいね。

  • 1月
    • Red Velvet「Sappy」 
    • Apink「%% (응응)」
    • Cherry Bullet「Q&A」
  • 2月
    • ITZY「It'z Different」
    • LOONA「Butterfly」
    • (G)I-DLE「Senorita」
  • 3月
    • MAMAMOO「gogobebe(고고베베) 」
    • Everglow「봉봉쇼콜라 (Bon Bon Chocolat)」
    • MOMOLAND「I'm So Hot」
  • 4月
    • IZ*ONE「비올레타 (Violeta)」
    • BLACKPINK「Kill This Love」
    • TWICE「Fancy You」
  • 5月
    • EXID「Me&You」
    • CLC「Me(美)」
  • 6月
    • WJSN「Boogie Up」
    • 프로미스나인 (fromis_9)「FUN!」
    • TWICE「Breakthrough」/「HAPPY HAPPY」
    • Red Velvet「Zimzalabim」
    • (G)I-DLE「Uh-Oh」
続きを読む